blender2.8でスローペアレント

[スローペアレント]とは、子オブジェクトの位置を ”遅れて” 親オブジェクトに合わせる機能です。この機能によって、簡易的に揺れ物を再現したりできました。

 

blender2.8では、2.7には存在した[スローペアレント]が廃止されています(たぶん)

非常に便利でよく使っていたのですが残念です。

 

そこで、ドライバーを使ってスローペアレントを再現します。

 

参考 :

blender.stackexchange.com

 

次のようなシーンを用意します。

f:id:aobayu:20190902235017p:plain

[立方体]の座標は(0,0,0)、[球]の座標は(0.2,0,0)です。Cubeの動きに合わせてShepreの座標を遅れながら動かします。

次に、[球]と同じ座標に[エンプティ]などを置き、[エンプティ]を[立方体]にペアレントします。

f:id:aobayu:20190903000949p:plain

[球]を選択し、[トランスフォーム]→[位置]から[x]の値(今は0.2)を右クリックし、[ドライバーに追加]→[ドライバーエディタに表示]を選択し、ドライバーエディタウィンドウを開きます。

 

ウィンドウ左側の[x位置]を選択し、右側を以下のように設定します。

f:id:aobayu:20190903001643p:plain

これで、再生すると[球]の位置が遅れて更新されるはずです。

f:id:aobayu:20190903002138g:plain

これを、y座標、z座標についても同様に設定することで、スローペアレントっぽいことが可能です。

 

また、式の値を

(var + var1 * (n-1)) / n

(nに整数を入れる)とすることで、 nが大きいほどより遅れるといった風に遅れ具合を調整できます。